保険マニアのお得な保険情報局

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「保険料払込免除特約」とは?条件を満たした場合に、以降の保険料支払いが不要になる保険らしい仕組みです。

生命保険には、株式や債券、投資信託などの金融商品とは異なる大きな特徴がいくつかあります。
その一つが、「保険料払込免除特約」です。

「保険料払込免除特約」とは、名前のとおり、一定の条件を満たすと、以降の保険料の支払いが免除される仕組みです。



「それって、すごいことじゃない?!」と思う方がいるかもしれません。


わたし自身、保険業界に長くいるので、当たり前の仕組みだと思っています。
しかしながら、保険のことをあまり知らない人からすると、「保険ってそんなことができるんだ」と結構驚かれたりします。


といっても、誰もがこの特約を簡単に使えるわけではありません。
保険料の支払いが免除されるくらいなので、そこはちゃんと条件がきびしかったりします。


また、「保険料払込免除特約」と一言でいっても、実はいくつか種類があります。
保険料を支払わなくてもいい条件はいくつかあるんですね。


ということで、今回は知ってて損はない「保険料払込免除特約」の紹介と、そもそも特約というからには有料なの?というお話と、あと本当にこの特約ってお得なのかということをお伝えしていきたいと思います。



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「保険料払込免除特約」の種類


まずは「保険料払込免除特約」の種類から。
ひとことで保険料払込免除特約といっても、つぎのとおりいくつかあります。




・「身体障害(ケガや事故)」
・「身体障害(病気)」
・「三大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞)」
・「介護状態」
・「契約者(親)の死亡」



保険についている特約によって、条件が変わってきます。
これらの条件のなかには、もしかして保険に加入するときに聞いたことのあるお話があるかもしれません。

特約と言うからには有料なの?


Money


やっぱり、ここで気になる疑問があるかもしれません。
保険料を支払わなくてもいいくらいなので、この特約をつけるためには有料で、すごく高いんじゃないかと。


たしかに、有料となるものが多いのですが、一つだけ無料で特約をつけられるのが「身体障害(ケガや事故)」です。
有料となる特約についても、保険料の数%くらいでそんなに高くはありません。


この「身体障害(ケガや事故)」という特約、もしかしてあまり馴染みがないかもしれませんが、じつは保険に加入している人の多くがこの特約をつけています。


この特約自体、無料なので、デフォルトで付いているケースがありますし、付いていて損はないので、保険の営業員もあまりこの部分には説明していないかもしれません。


ではどういった条件を満たすと、保険料を支払わなくてもいいのか、ひとつひとつご紹介していきますね。



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「身体障害(ケガや事故)」


先ほど唯一、無料となる特約が「身体障害(ケガや事故)」とお伝えしました。
ここで、あまり聞きなれないキーワードが、身体障害。


例えば、ソニー生命の約款を見てみると、身体障害についてはつぎのとおり書いてあります。

対象となる身体障害の状態とは、次のいずれかの状態をいいます。
⑴ 1眼の視力を全く永久に失ったもの
⑵ 両耳の聴力を全く永久に失ったもの
⑶ 1上肢を手関節以上で失ったか、または1上肢の用もしくは1上肢の3大関節中の2関節の用を全く永久に失った もの
⑷ 1下肢を足関節以上で失ったか、または1下肢の用もしくは1下肢の3大関節中の2関節の用を全く永久に失った もの
⑸ 10手指の用を全く永久に失ったもの
⑹ 1手の5手指を失ったか、または第1指(母指)および第2指(示指)を含んで4手指を失ったもの
⑺ 10足指を失ったもの
⑻ 脊柱に著しい奇形または著しい運動障害を永久に残すもの


ほんとうに、保険商品の約款はとてもわかりづらい。かみ砕いてみると、



⑴ 片目が見えない
⑵ 両耳が聞こえない
⑶ 片腕がない
⑷ 片足がない
⑸ 両手の指がない
⑹ 片手の指5本ともないか、親指と人差し指を含む4本の指がない
⑺ 両足の指がない
⑻ 脊柱や頸椎の障害で体が動かない

といったところでしょうか。


どれをとってみても、軽い状態ではありません。
どちらかというと、自分がそういった状態になることをあまり想像したくないですね。


この「身体障害」の定義は、ソニー生命を参考しましたが、保険会社によって認められる条件は異なります。
たとえば、プルデンシャル生命では、さらに心臓のペースメーカーや人工透析、人工肛門をつけている場合も、身体障害になります。


この身体障害が認められる条件をすべて覚えておくのって大変ですよね。
というより、あまり想像したくない。


となると、やっぱりこういったことをちゃんと覚えていて、適切なタイミングでアドバイスをくれる人が大切な気がします。


ちょっと身体障害の状態で話しが長くなりましたが、この特約をよーく見てみると、「ケガや事故」とあります。
これはどういうことかというと、身体障害の原因がケガや不慮の事故となるんですね。


他の原因ってあるのと思うかもしれませんが、それが次にご紹介する「病気」を原因とする身体障害です。


「ケガや事故」と「病気」、どっちが多いのと思うかもしれません。
これは圧倒的に「病気」が多いんですね。


「身体障害(ケガや事故)」って確率的にあまりないので、だからこそこの特約って無料なんです。
世の中、よーくできてますね。


「身体障害(病気)」

The Fantastic View I had from my hospital bed.


これからご紹介する特約は、基本的には特約をつけるためには有料となります。


保険のなかに組み込まれていて、そんな特約料なんて払っていないよと思う方がいるかもしませんが、それは表面的にはとられていないだけであって、ちゃんと保険料のなかに含まれています。


「身体障害(病気)」については、先ほどもちょっと触れましたが、病気を原因とする身体障害状態になることです。


身体障害については繰り返しになるので、ここでは省略しますね。
じゃあ気になる特約の保険料ですが、保険会社によって異なりますが、一般的には主契約の保険料の1%くらいです。


保険料を聞いて、「なぁんだ、そんなものか」と思うかもしれませんが、それぐらいです。


この特約は絶対に必要かと聞かれると難しい質問ですが、わたしが営業マンだった時には、たいてい次のように答えていました。

「保険は長く入るものなので、その間自分の身に何があるかわかりません。
なので、できるだけこの保険料払込免除特約をつけてください。
ただ運用目的で入る場合は、この特約をつけると返戻率が下がりますので外したほうがいいです。」


と言うと、1%くらいの保険料なので、たいていはこの特約をつけていました。


「三大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞)」


つぎは、三大疾病を原因とする「保険料払込免除特約」の紹介です。
三大疾病って、よくいろんな場所で聞く言葉ですが、あらためて保険の約款を見てみます。


例えば、メットライフ生命の「USドル建終身保険 ドルスマート」では、この特約をつけることができます。約款によると、


次のいずれかの事由に該当された場合、約款に定める内容にしたがい、以後の保険料(特約保険料を 含みます)の払い込みは免除されます。


(悪性新生物) この特約の責任開始時の属する日からその日を含めて 91 日目(悪性新生物責任開始日)以後に、悪性 新生物責任開始日前を含めて初めて悪性新生物に罹患したと医師によって診断確定されたとき ※上皮内新生物は対象になりません。
(心疾患 ) 責任開始時以後に発病した心疾患の治療を目的として、所定の手術を受けられたとき、または継続 20 日以上入院されたとき
(脳血管疾患) 責任開始時以後に発病した脳血管疾患の治療を目的として、所定の手術を受けられたとき、または 継続 20 日以上入院されたとき


とありますが、要は保険料を払っている期間中に、がんまたは心筋梗塞、脳卒中のどれかにかかると、保険料は支払わなくても契約は継続しますよということです。


最近だと、住宅ローンでも団信が付いていて、ローンを返済しなくてもいい条件として、「三大疾病」があったりします。
ローンを組む人の中には、無料で入ってると思うかもしれませんが、ちゃんと支払う利息と一緒に払ってますよ。


こういった特約って、あった方がいいのかなと思いますが、わたしはあまりおすすめではありません。
というのも、特約の保険料が高いからです。


ただ、ご家族に、がんや心臓、脳の病気で亡くなった人がいる場合は別です。
かならず特約をつけた方がいいでしょう。


じゃあ、どれくらい保険料が高くなるかというと、「USドル建終身保険 ドルスマート」の場合ですが、付けない場合と比べて、約7.2%も高くなります。
先ほどの1%と比べてしまうと、どうしても躊躇してしまう数字ですね。


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(出所:メットライフ生命のホームページ)

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「介護状態」


今度は、介護状態による保険料免除特約です。
保険って、常に進化していて、お客さんのニーズが多様化しながらも、対応しているので本当におもしろいんですよね。
そして、介護までちゃんとカバーするようになったと。


この介護状態は、保険会社によって認定される条件が異なります。
たとえば、PGF生命の「米国ドル建終身保険PG」で見てみると、公的介護保険制度により要介護2以上の状態に該当していると認定されたときに、以降の保険料支払が免除されます。


「要介護2」と急に言われてもわかりづらいと思うので整理すると、生命保険文化センターの介護保障ガイドによると、

食事や排泄に何らかの介助を必要とすることがある。立ち上がりや片足での立位保持、歩行などに何らかの支えが必要。衣服の着脱は何とかできる。物忘れや直前の行動の理解の一部に低下がみられることがある。


とあります。食事するときやトイレにいくときにサポートが必要かどうかということですね。


それ以上になると、基本的には何をするにもサポートが必要で、日常的に物忘れがひどくなるという状態になります。


この特約ですが、要介護2以上に認定されると、保険料支払が免除されるだけではなく、介護保険金を受け取ることができます。


通常、保険といえば家族に残すものというイメージが強いですが、この特約をつけることちゃんと自分でうけとれるわけです。
そして、将来お金がかかるかもしれない、家のリフォームや施設の入居費用などに充てることができます。


今の時代、子どもと離れて暮らす場合が増えているので、この特約はぜひつけたほうがいいと思います。

「契約者(親)の死亡」


University


最後は、契約者(親)の死亡を原因とする保険料払込免除特約です。
この特約って、よーく考えてみると、不思議ですよね。


というのも、契約者の死亡ということは、保険料を払う人がいなくなるわけです。
だから、この特約の効果が出る前に、払う人がいないと。


実は、この特約はある特定の保険だけにつけることができます。それが「学資保険」


学資保険とは、子どもの将来の教育資金を目的に加入されるものです。
ずーっと保険料を払い続けることができれば、何も問題ないのですが、保険料を支払っている親に万が一があれば、保険料を支払うことができません。


なので、こういったときにとても役に立つ特約です。
そして、本当に保険っぽいなぁと。


学資保険に入る場合は、ぜひこの特約をつけてくださいね。

まとめ


保険料払込免除特約について、整理してみましたが、これから保険に入ろうとする人がすべての保険において選択できるわけではありません。
保険会社によって商品開発がおこなわれるときに、付けるかどうかが検討されますので、特約のない保険もあります。


あと、特約をつけた場合も、つけたら終わりではないので注意してくださいね。
せっかく保険料を追加してまで払って特約を付けているのであれば、ちゃんと活用できたほうがいいと思います。


保険選びも大切ですが、営業マン選びも大事です。
というのも、保険に入ってからずっと長い付き合いになるからです。


特約を受けられる条件は、種類や保険会社によって異なります。
しかも、その条件はあまり覚えておきたいような内容じゃない。だからこそ、こういったことは営業マンに任せた方がいいんですね。



参考リンク


このブログ記事以外にも、保険や投資商品を独自の視点でご紹介しています。下記リンクも参考に。


www.hokenmania.net

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