保険マニアのお得な保険情報局

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元保険屋さんが保険の使い方やお金の増やし方をご紹介しています

「変額保険」とは?保険と投資信託の両方の機能を兼ね備えた効率的な生命保険です!

「変額保険」とは、保障の機能をしっかりと持ちながら、契約者がえらぶ特別勘定(ファンド)によって解約返戻金(キャッシュバリュー)や死亡保険金が変動するタイプの生命保険です。


これだけを聞くと、あまり保険っぽくなくて、しかも運用によって資産状況が変動するので、どうしてもコワいイメージがあります。
でも、変額保険にもちゃんと安心できるポイントがありますのでご紹介していきますね。

「変額」ってどういうこと?


Money Graph


まず変額といわれても、なじみの無い方であれば何のことか分からないかもしれません。
変額の対義語(反対の意味)として、「定額」というものがあります。


定額とは言葉のとおり、保険会社が契約時に定めた金額を約束するものです。
たとえば、時間の経過とともに増えていく解約返戻金の金額もそうですし、被保険者(保険をかけられる人)が亡くなったときに受け取れる死亡保険金も決まっています。


契約後に受けとる保険証書のなかにきちんと文字として落とされています。
なので、誰がみてもわかる、そして定められた数字なんですね。


「定額」との大きな違いとしては、変額保険は投資するファンドを契約者が自分で選ぶことにあります。
自分がえらんだ投資先がグングンと増えていく場合もあれば、増えたり減ったりを繰り返す場合もあります。
それは、選んだファンドしだいです。


運用先のパフォーマンスは常に変動するので、それに応じて解約返戻金や死亡保険金も変わってきます。
ここまではなんとなくデメリットばかりに感じてしまいますので、次ではメリットも整理してみましょう。


変額保険のメリットとデメリット


Colorful Reflections


たしかに、解約返戻金は運用先のパフォーマンスによって、まいにち変動します。
したがって、どうしても資金が必要となり、解約せざるを得ないときには、想定していた以上に解約返戻金が少ない場合があります。
もちろんかなり増えて戻ってくるときもありますが。。。


この解約返戻金が定まっていないことは、変額保険のデメリットになるかもしれません。


でも、変額保険にもちゃんとメリットがあります。
3つくらいありますので、順番にご紹介していきますね。


まず、死亡保険金について見てみると、たしかに変動しますが、死亡保険金には最低保証の金額が定められています。


これはどういうことかというと、最悪運用がうまくいかなかったとしても、保険会社によって保証された保険金額を受け取ることができます。
運用がうまくいったときには、ちゃんと死亡保険金は増えて、受け取ることになります。


死亡保険金でうけとるなら、変額保険においては損にはならないいような仕組みとなっているわけです。
これは変額保険の大きなメリットです。


次のメリットとして、「定額」保険とくらべると、「変額」保険の保険料は安くなります。
つまり、同じ死亡保険金額を準備するなら、変額保険の方がお得になります。


3つ目のメリットとして、変額保険には投資信託に似たような性質を持っています。
契約者が選んだ特別勘定(ファンド)によってパフォーマンスが増減することになります。


ふつう投資信託の場合、買ったり売ったりすると、どうしても手数料がかかったりします。


一方、変額保険だと、特別勘定(ファンド)の割合を変えたり、今まで運用していた資金を、すべて違うファンドに変えても手数料はかかりません。


変額保険の中では、投資先の入れ替えが自由なんですね。
なので、例えば好景気で増えた資金をちがう運用先に変更しても、税金も手数料も取られることなく、次のあたらしい投資先で運用をはじめることができます。


税金や手数料といったコストは本当にバカになりません。
コストが無料または低ければ低いほど、パフォーマンスは良くなります。

変額保険の種類


変額保険といっても、実は3種類あります。


・変額養老保険
・変額終身保険
・変額個人年金保険


それぞれご紹介していきますね。

変額養老保険


死亡保障を準備しながら、将来の老後に向けて年金も積み立てていくことができます。
今は、結婚してないけど、将来の年金が心配という人にはオススメです。


変額終身保険


次にご紹介するのは、終身保険です。
この終身保険は、養老保険とはことなり満期がありません。


変額保険のメリットでも確認しましたが、安い保険料で死亡保障を準備できます。
将来かならずかかる葬儀やお墓代、納税資金を準備するにはぴったりです。


変額個人年金保険


最後は個人年金です。
個人年金なら、「保険料控除を利用するために入ってるよ」とはいう方がいるかもしれません。


同じ個人年金なので、変額の場合もはいる目的は同じです。
将来のために、毎月または毎年ゆっくりと積み立てていく保険商品です。


変額保険の場合、投資信託とはことなり、すべての保険料が運用にまわるわけではありません。
事務費用や、死亡保障の準備に回される費用などが保険料から差しひかれます。


変額保険のなかでも、変額年金は手数料や費用部分がすくなく、比較的運用にまわる割合が高くなっています。
ガッツリ運用で増やしていきたいという人にはおすすめです。


保険会社の紹介

Meiji Yasuda Life Insurance Company Bldg.


いま変額保険を販売している保険会社は4社です。

アクサ生命

・変額養老保険

プルデンシャル生命

・変額終身保険

PGF生命

・変額終身保険

ソニー生命

・変額養老保険
・変額終身保険
・変額個人年金保険



少し前であれば、保険会社がもう少しあったのですが、銀行で販売していた変額保険が叩かれたため、残念ですが少なくなっています。

特別勘定(ファンド)の紹介

各保険会社の提供する特別勘定(ファンド)をご紹介していきますね。


アクサ生命


アクサ生命の特別勘定(ファンド)は8種類あります。
それぞれのファンドの投資先と、設定来の年率(2017年2月版)を見ていきます。


・安定成長バランス型 6.6%
国内外の株式や債券を投資対象とする投資信託に投資。資産配分は日本株式20%、外国株式20%、日本債券30%、外国債券30%とし、一定の規律に従いリバランス。


・積極運用バランス型 8.5%
「安定成長バランス型」と似たような投資成果を目指す。資産配分は日本株式25%、外国株式35%、日本債券20%、外国債券20%とし、一定の 規律に従いリバランス。


・日本株式プラス型 10.1%
主に日本の株式を投資対象に積極的に運用。バリュー株(割安株)とグロース株(成長株)への投資配分を50%ずつ。


・外国株式プラス型 12.5%
日本を除く世界各国の上場株式に投資。中長期的な成長をターゲットに運用。


・世界債券プラス型 4.2%
世界各国の投資適格債(BBB格以上)を投資対象に分散投資と投資対象証券の相対的投資価値分析を基本とし、長期的な 成長を図ることを目標に積極的な運用。



・オーストラリア債券型 マイナス3.1%
オーストラリア・ドル建の国債、州政府債、国際機関債及び事業債などの公社債に投資。


・新興国株式型 マイナス7.9%
新興国の株式に投資。市場の動きに連動した投資成果の獲得をめざして運用。


・金融市場型 マイナス0.4%
おもに円建の短期公社債や短期金融商品に投資し、安定した収益の確保。



この中で、パフォーマンスが一番いいのは、外国株式プラス型で年率12.5%で、あまりよくないのは新興国株式型でマイナス7.9%になっています。


実際、ファンドの中身をみてみると、「新興国株式型」は「オーストラリア債券型」とともに2009年2月に設定したばかりで、たまたまパフォーマンスが悪い期間をとっているのかもしれません。


また「外国株式プラス型」もみてみると、たしかにこの特別勘定(ファンド)は2009年2月から運用されていますが、期間中に一度、2015年に運用先が変更になっています。
年率でみるとパフォーマンスはよく見えますが、現在の運用パフォーマンスが今後もつづくかは別の問題です。
このファンドを選択するなら、その点を注意すべきです。



Boston Blue Hours from Prudential Skywalk


プルデンシャル生命


つぎにプルデンシャル生命の特別勘定(ファンド)をみていきます。
こちらの変額保険では、6種類からえらぶことができます。


上と同じように、投資先と設定来の年率(2017年2月)をみていきます。


・総合型 2.7%
日本を含む世界各国の株式、公社債、短期金融商品をバランスよく組みあわせ運用。経済見通しに基づいて資産配分を決定し、各資産ごとの市場見通しに基づくアプローチ。


・債券型 3.4%
主に国内の公社債(転換社債を含む)で運用。中長期的に安定した利回りを確保することを目標に国内債券を中心としたポートフォリオを構築。信用度、流動性ともに良好な円建債券の中から、発行体のファンダメンタルズを重視した銘柄選定を行い、安定した利息収入と債券売買による値上り益等を確保。


・株式型 1.1%
主に国内の株式で運用。業績、成長力、将来性、財務内容等を勘案の上、株価が相対的に割安と思われる銘柄を選定し、市場の流動性、信用リスク等を考慮しつつ、TOPIX(東証株価指数)を中長期的にアウトパフォームするポートフォリオを構築。


・米国債券型 4.4%
主に、米国の債券で運用。現在、投資先は国債に限定。将来、資産規模が大きくなった時点では、政府機関債や社債など国債以外の債券に分散投資し、利回りの向上を目指す。


・米国株式型 4.4%
主に、米国株式で運用。中長期的な視点から銘柄を選定し、値上がり益の獲得を目指す。


・REIT型 8.1%
主に国内上場(上場予定も含む)REITで運用。中長期的な視点から銘柄を選定し、安定した利回りなど収益の確保と、運用資産の成長を目指す。



PGF生命


PGF生命の名前はあまり聞いたことがないかもしれませんが、銀行窓販専用の保険会社です。
したがって、商品も銀行口座を持っているお客さん向けにカスタマイズされています。


特別勘定(ファンド)の種類は、1種類のみとなっています。
何か一つ特定の投資先に限定されることなく、株式、債券、不動産など、またエリアも国内にかぎらず、先進国や新興国まで幅広く分散されています。


ところで、このファンドが設定されたのが2016年12月で最近なので、あまりトラックレコードがありません。


参考程度に、設定来の年率は2.7%となっています。
今後も引きつづき、パフォーマンスを追ってみます。



Sony


ソニー生命


最後はソニー生命となります。
ソニー生命では特別勘定(ファンド)を8種類提供しています。
同様に、設定来の年率(2017年2月)などをみていきます。


・株式型 2.3%
おもに上場の投資信託(日経225ETF)に投資し、株式市場との連動性を確保。また個別株式への分散投資を行い、中長期的な運用成果の獲得を目指す。


・日本成長株式型 5.3%
投資信託「フィデリティ・日本成長株・ファンド」に投資し、国内に上場する株式を積極的に運用。


・世界コア株式型 5.5%
主として、投資信託「ワールドエクイティ・ファンド」を通じて、国内外の株式などに投資。


・世界株式型 11.5%
有力な無形資産(ブランド)を持つ企業に注目し、さらにファンダメンタル分析を通じて世界各国の株式に分散投資。


・債券型 4.3%
中長期的に安定したうん利回りを確保することを目標に、円建債券を中心としたポートフォリオを構築。利息収入を得ながら、債券、転換社債、外国債券などの売却益の獲得を目指す。


・世界債券型 3.2%
金利分析により、実質金利が高く、長短金利差が大きく、かつ経済環境が良好な国に投資し、中長期的な運用成果を獲得。


・総合型 3.7%
円建債券から安定した利息収入を確保しながら、中長期的に期待収益率の高い資産に投資。


・短期金融市場型 0.1%
短期債券と金融商品中心に投資し、短期金利程度の運用利回りの確保を目標。



ソニー生命の特別勘定(ファンド)の中では、世界株式型が年率11.5%で突出しています。


この世界株式型は、別名「グローバル・フランチャイズ」と呼ばれています。
詳細は下記リンクでもご紹介していますので、ぜひ読んでみてください。


www.hokenmania.net



まとめ


変額保険の特徴と、現在販売されている変額保険をご紹介しました。


変額保険という名前からしてなんだか取っつきにくいイメージがありますが、ちゃんとメリットがあります。


・最低保証された死亡保険金
・「定額保険」よりも割安な保険料
・特別勘定(ファンド)を買い付ける際の優遇された手数料


変額保険のつかい方によっては、定額保険よりも役に立ち、効率的な資産運用も可能になります。
ぜひ必要な状況に応じて使い分けてくださいね。